飛騨高山の町並みを伝える意匠
オリジナルかな書体

まちなみ

オリジナルかな書体制作

かな書体とは、ひらがな、カタカナのみで制作された書体である。現在、本文中の漢字、かなの使用割合は漢字3割、かな7割と言われている。文章中のイメージはほとんど、かなによって形成されているのである。文章を組む際、既存の書体(漢字)にオリジナルのかな書体を混色することで、同じ文章でも新しい表情を与えることが可能になる。

岐阜県飛騨高山

岐阜県飛騨高山は現在、日本国内のみならず海外からも「観光地」として知名度をあげ、年齢問わず毎年多くの観光客に見舞われている。現状の飛騨高山で使用されている観光用パンフレットの本文中に使用されている書体は、パソコンに標準搭載の非常に汎用性の高い、機能を重視したゴシック体で組まれている例が多く見られた。飛騨高山を観光する上で、まちの雰囲気とのイメージが相違していたという背景から、オリジナルのかな書体の想定使用範囲を「飛騨高山のパンフレットの本文」とし、制作を開始した。