Awesome Agent

シンボルマーク

Awesome!というキーワードのシズル感（そのモノらしさ）をいかにシンボルに託すかを考えた時、会社の理念といえる、「!」（エクスクラメーション・マーク）をストレートに見せることで、一切のフィルターもなく、シンプルに、一点に理念を伝える「クリア」「実直」「驚き」といった印象を目指した。

重複するチェック

このシンボルマークは二つのチェックによって構成されている。それは、「勤勉」「プロフェッショナル」であるストイックな組織の「念を入れて、確実な仕事をする」意思である。それは会社の内側にも向けたメッセージであり、常に意識していきたい精神を託している。

クリアな「!」

透明な部分と色のついている部分（ネガポジ）を採用することで、いかに会社がクリアで、クリアがベースにある上での「！」（感動）を提供し、その先を提案する未来感を大事にする会社かを象徴している。ネガポジによる空白の部分を見ないと「!」を想像することはできないため、その「余白」の部分に人は感動する。それこそクリエイティビティを大事にする会社を表している。

ロゴタイプ

Awesome Agentの「会社としての信頼性」「未来性」「プロフェッショナルの組織」という体制と、その上でユニークさを孕んだ「驚き」を提供する会社としてシンボルマークに「!」を置いたのは、ファーストイメージで印象を与えたいための取捨選択の結果である。ロゴタイプにはロゴタイプの役割を設ける必要がある。
デザインには「イメージ」と「機能」が共存する必要があり、シンボルマークは「イメージ」を先頭に置き、ロゴタイプには「機能」を先頭に置く。Awesome Agentのロゴタイプ、文字という媒体の上で機能として置きたいのは、文字という歴史の上に成り立っている伝統的な潜在的イメージを以って造形化された表現である。

（1）のフルティガーという書体がある。この書体は、空港や駅で遠目から視認しやすくするため、文字の間に白い空間を広くとるよう設計されている書体である。それにより「親切さ」「視認しやすさ」といったコミュニケーションが「信頼性」という機能イメージに繋がっている。
（2）のメトロノバという書体は、Aの頭頂部、eのフォルム、tの終筆部などに、文字本来の手書きの名残が残っている。これは、人の痕跡ということから、「人の温かみ」「面白味」といった機能イメージに繋がっている。

（3）の制作したロゴタイプは、サンセリフ体（等幅の線）がベースの現代的な強さと、sやgなど文字の空間を広く空け、徹底した視認性からくる信頼性、その中で手書き感のあるA、e、tの「人の温かみ」と「面白味」を踏襲することでAwesome Agent社内、社外におけるユーモラスなクリエイティビティを目指した。
全体的に平体（文字を上から潰したような表現）をかけることで、縦長による距離感のある洗練されたイメージとは違い、フラットでワイドな視野、安定感のある字面を目指した。

ロゴマークとして使用する場合、本組みと横組みをあらかじめ規定しておくことで、ブランドイメージを正当に保つ効果がある。
推奨する本組みはほぼ正方形のベースに入る組み方である一方、横組みはwebのバーなど、限定された環境でも効力を保つ。
本組みではシンボルマークの「！」を大きく、ロゴタイプとシンボルマークを密接に組み、押し出すことで明快な理念をシンプルに表現する目的がある。

横組みでは、シンボルマークをAwesomeの後ろにつけることで、シンボルマークがロゴタイプの一部であり、社名の中に理念があることを明確に象徴する。
小さい環境でもシンボルマークが視認でき得るサイズのバランスを目指した。Awesome!が隠れている面白さもあり、理念を補足する形での着地とした。