RAKUSHO
蒲郡市三谷という土地に深く根付く「特定非営利活動法人 楽笑」様のブランディングプロジェクトを担当いたしました。福祉という分野を表現・伝達する媒体をきちんと「デザインする」ということがとても新鮮なプロジェクトでした。
大事にしたのは「福祉」のことだけではなく、
三谷町の「地域」、「人」とのつながりです。
理事長 小田さんの想い
- 全員で創り出す楽しさを体感しよう
- 全員が役割と責任を持つ人材になろう
→そのために思考を変え、一層努力する - コミュニケーションを職人一人一人時間をかけ向き合い、個の能力を最大限に
- 無関心から関心、そして共感へ
- 近江商人の「三方良し(売り手よし、買い手よし、世間よし)」がモットー
- 私益でなく、共益でもなく、公益へ
- 地域とは、「三谷町に関わるすべての人(町で暮らす子供、大人、高齢者、障がい者)やモノ(町に関係する産業、歴史、文化など)」
- 障がいがある人もない人も、好きな地域で暮らし続けられる普通の社会の実現、楽しく笑いに満ちたまちづくりをより多くの人と協働、活動する
- 「障がいのある方のケア」だけでなく、「地域の課題全体」を捉え、町のすべての人と、すべての人を支え合い、すべての人と共に様々なサービス、拠点を創り出す
リブランディングに求める効果
・組織内で機能する理念の共有、誇りに繋がるイメージ
・より対外的に伝わる理念のアウトプット
・「共感」を広げる「オシャレ」で「公的」なイメージ
・SNS等メディアを使用する場合に印象的、効果的なシンボルイメージ
シンボルマークの意味
水のようであること
そのコンセプトは、水産業の町ということだけではありません。「水」は、「自然」「地域」「人」「公」を意味し、その「必須であり当然のようにあるもの」が楽笑が目指す位置付けだと考えます。
三方良しの精神
売り手良し(Good)買い手良し(Good)世間良し(Good)の3つのGが合わさり構成される「安心の顔」。人が見えるということをポイントに置き、「信頼感」「安心感」「温度感」が見え、職員の「個の能力」という部分、一人一人を大事にするというシンボルマークを目指しました。
旧シンボルマークの継承
今までのシンボルマークで活動してきた楽笑のエレメントを無視することはできません。太陽のエネルギッシュで穏やかな印象を、「陽が映る水面」に落とし込みました。一人一人太陽のようであったほしいということと、カラーリングの上で暖かさを表現する一つの手段としても意味があります。
ロゴタイプ
ロゴタイプの造形
シンボルマークの造形性を派生させ、波紋を彷彿とさせるエレメントで構成しています。先端は丸みを帯びており、「優しさ」と「安心」を表します。流れるような文字の造形性は、印象的な形ながらも文字の基礎を崩すことなく、普遍性を帯びます。
「安心する」ということ
「楽しむ」「笑う」の意味の奥には、「安心」があるからこそだと考えます。楽笑の「地域の課題全体」という大きな使命は、「町の人々みんなが安心して暮らせる」という目的へと捉え、その未来を映すシンボルへと昇華しました。