TennisTopia
大阪府高石市西取石に位置する、南大阪唯一のテニス専門店「TennisTopia」様のリブランディングプロジェクトです。
コンセプトは「TENNIS×UTOPIA テニスの理想郷」
既存ロゴを改良し、より誰でも気軽に入れるお店としての見え方、デバイスでも視認性が高いアクティブでボールドな印象を目指しました。
既存ロゴの残したい点
既存のロゴマークから分析すると、リニューアルする際に残したい点が見えてきます。これらはテニストピアをテニストピアたらしめる要素になっているので、そのエッセンスを造形に落とし込み、表現していきます。
ボールド系ゴシック体であること
ボールド(太い)ゴシック体(線が均一)であることは、視認性が高いこと、普遍的であること、現代的であること、そして、スポーツの強さ(目を引く)ようなイメージを表現しています。
スポーティであること
リガチャーと呼ばれるこの表現は、訳すと「合字」といい、文字と文字を合体させたものです。これはスポーツらしさを表現するには最適な造形となります。
ボールが入っていること
テニスと一目でわかるこのイエローカラーとボールの造形は、ロゴだけでテニス専門店ということを語っています。キャッチーなモチーフであることから、普遍的なテニスのイメージとして使用していきます。
リニューアルロゴの課題
リニューアルするにあたって変更するべき点はいくつかあります。「文字自体の時代性が古い」「造形がやや堅い」「文字のコンセプトがそれぞれ違っている」などです。それらを解決し、ロゴをご提案いたします。
ユートピアのようなワクワク感を
既存のロゴでは堅かった部分を削ぎ落とし、ニュートラルさを出しました。全てオリジナルで製図し直したロゴマークです。
どっしりとした信頼感がある上でワクワク感を与える造形です。
印象の明るさ
既存ロゴとリニューアル案を比べてみると、明るい印象になったのが分かります。これは、文字の中の空間が大きくなったからです。これは、文字が小さいサイズで使用される場合でも、文字の空間が大きいので視認性の確保にも繋がります。
ボックスから楕円へ
既存ロゴでは、一つの文字が四角形に入っているような形をしていましたが、リニューアル案では、楕円に入っているような形にしています。これは、より柔らかい感触を伝えるためです。ロゴの信頼性は失わないまま、堅っ苦しくなく、楽しい印象を与えるための造形です。
リガチャー(合字)はポイントで使う
リガチャー(合字)は、複数箇所あるとデジタルっぽくなったり、印象が重くなったりしてしまうので、一箇所だけ使用しました。そうすることでより引き立ち、楽しさを感じさせるポイントとなります。
ボールを二つに
テニスは一人でやるものではなく、対人ということを強調しました。ロゴ自体によりストーリー性が生まれます。
文字のディテール
拡大図
(イラストレーターの画面)
「a」の作図風景
(イラストレーターの画面)
アイコン・ファビコンのご提案
縦組み2段のロゴを用意することで、アプリアイコンなど小さい面積でも可読性の高い表示を可能にします。
ファビコンのような極小の場合は、頭文字のTを重ねた横にボールを添え、本来のロゴのエッセンスを最小限で表現したものを使用します。
フォントの微調整
再提案A
初回提案ロゴの、線がほぼ均一の太さだったのに対し、再提案Aのロゴでは、横線を少し細く見せることで、全体的な印象をやや伝統的な印象にしました。初回提案と比べると大衆的な印象が少し下がり、文字の間隔も少し開けることで専門性の印象を上げました。
再提案B
再提案Aをベースとし、セリフ(文字の装飾)をつけたものが再提案Bのロゴです。こちらは、セリフをつけることでグッと伝統性が増し、信頼のおける専門的な知識が詰まっているような、そんな印象のロゴです。
ロゴ決定デザイン A案
会員カードへの展開
ロゴの造形性を生かし、ダイナミックなデザインとしました。上と下まで目一杯に拡大し、左側はあえて余白を設けることでおしゃれさを引き立てています。A,DはPOINTCARDという文字をPの部分に配置し、画面にメリハリを持たせています。C,Fは背景とのコントラストを下げているため、他と比べるとスタイリッシュなイメージになっています。このようなデザインとなった意図・コンセプトとしては「理想郷」という名の、みんなが親しみ集う、大きな器としての場所を表すデザインは、装飾的なものでなく、究極のシンプルさに集約されると思うからです。持っているだけでスポーティでアクティブな感情が湧く、そんなカードを目指しました。